キツネ侵入による事故死、高速会社に「責任なし」 最高裁(産経新聞)

 北海道苫小牧市の高速道路で平成13年、キツネを避けようとしたことが原因で事故死した女性=当時(34)=の両親が、東日本高速道路(旧日本道路公団)に損害賠償を求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第3小法廷(藤田宙靖裁判長)は2日、同社に賠償を命じた2審判決を破棄、両親の請求を退けた。両親側の逆転敗訴が確定した。

 同小法廷は「道路に侵入したキツネなどの小動物に接触して、死傷する事故が発生する危険性は高いものではなく、動物注意の標識も設置されていた」と指摘。「道路が通常有すべき安全性を欠いていたということはできず、設置や管理に不備があったとはいえない」と結論づけた。

 判決によると、女性は路上のキツネを避けようとして中央分離帯に衝突。後続の乗用車に追突され、頭を強く打ち、死亡した。

 1審札幌地裁は道路の設置や管理に問題がなかったとしたが、2審札幌高裁は同社に約5100万円の支払いを命じていた。追突した車を運転していた男性については、両親側に約2600万円を支払うよう命じた判決が確定している。

【関連記事】
交通事故死の男、4件の強盗容疑で書類送検 栃木
佐野市の銀行員が事故死
交通事故死者数、57年ぶり4千人台に 9年連続減少
茨城の男性が事故死か 栃木の国道4号
期間中の事故死者133人 秋の交通安全運動、過去2番目の少なさ
黒船か? 電子書籍の衝撃 揺れる出版界

<ミニカー>プラチナ製トミカ 700万円(毎日新聞)
<2人死傷>車がバイク2台に追突…殺人容疑などで男を逮捕(毎日新聞)
1票の格差 東京高裁判決 「違憲」明言なしに原告不満も(毎日新聞)
自民、審議復帰を協議へ=国会正常化も(時事通信)
<前原国交相>公共事業の経済効果巡り、亀井金融相と対立(毎日新聞)

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。